2012年12月03日

脂肪を燃焼しやすい習慣

いうまでもなく肥満の原因は食べすぎにあります。
一日に体が消費するエネルギーよりも多く取れば、余った分が体脂肪に蓄積されます。
これまで脂肪組織は単なるエネルギーの貯蔵場所だと考えられてきましたが、もっと重要な役割を果たしています。
エネルギー代謝の研究は、ブドウ糖など糖質が中心でしたが、最近では脂質の重要性が増しています。
脂質代謝の改善は肥満やメタボリック症候群を防ぐ新たなアプローチとして注目されています。
例えば、私たちの体には昼と夜を区別する体内時計の機能があることはよく知られています。
この時計の働きによって、脂肪細胞は昼間の活動には脂肪を分解してエネルギーを供給し、
夜間は余っているエネルギーを脂肪として蓄積しています。
よく、夜遅く食事をすると太るといわれていますが、それもこの機能で説明できます。
肥満予防には、早寝・早起き・朝食をしっかり食べるなど規則正しい生活をして、体内時計の働きを高めることが大切です。

活動時の脂肪の燃焼に自律神経が重要な働きをしていることも分かってきています。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、活動中は交感神経の働きが活発になります。
脂肪細胞にある「β3受容体」というものは、
交感神経の刺激をうけて脂肪分解などを進めるため、機能の低下が脂肪蓄積の原因になります。
この受容体の機能を高める研究も進められていて、身近な食材に一定の効果があることが分かってきました。
唐辛子の辛味成分であるカプサイシンを含んだカレーを食べた時の自律神経活動とエネルギー代謝を、カプサイシンを含まない食事をした時と比較した結果、
カプサイシンを含んだ食事をした時に自律神経の活動、エネルギー消費量のいずれもが高まりました。
また、約5万人を対象に魚介類を食べる頻度、種類、量を調査し5年後の糖尿病発症率を調べた結果、
男性の最も多く魚を食べるグループでは、最も少ないグループと比較して、糖尿病を発症する頻度が低い傾向がみられました。
しかも、アジ・イワシなどの小、中型の魚や鮭など脂の多い魚を食べた男性ほど発症リスクが低下していました。

脂肪を燃焼しやすい生活習慣を下記にまとめました。

1) 定時起床、朝食は毎日しっかり食べる。
 自律神経の切り替えをスムーズにすれば食事は活動のエネルギーに!

2) しっかりかんで食べる
 かみこなす運動が満腹中枢を刺激します

3) 食事の前後に軽い運動を
 脂肪を燃焼させる交感神経を適度に高めるコツは軽い運動、食欲をコントロールする働きも!

4) スパイシー料理を食べる
 カレーなど唐辛子が入った料理は、食後の交感神経の働きを高めエネルギー消費を増やします

5) 脂肪ののった魚料理を
 サンマ・サケなど脂肪ののった魚は男性では糖尿病などのリスクを下げやすい

6)夕食は早めに、夜食は我慢
 夜遅くの食事は脂肪細胞を太らせます、朝起きてお腹がすいたと感じられる量の夕食を!

いずれもこれまで健康によいといわれてきた方法です、健康常識に科学的な裏付けがなされつつありますね。


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